初日 ここからはじまる.... 1999-01-15
1999年11月15日（月）午後３時をまわるころ、 僕たちは関西空港発上海経由のCA922に乗り込み北京へ飛び立った。 一年がかりの企画の末、やっと中国ツアーが今日から始まった。出発までいろいろあったせいか、 離陸時の飛行機が貴重に感じられた。
1999年11月15日（月）午後３時をまわるころ、 僕たちは関西空港発上海経由のCA922に乗り込み北京へ飛び立った。 一年がかりの企画の末、やっと中国ツアーが今日から始まった。出発までいろいろあったせいか、 離陸時の飛行機が貴重に感じられた。
11月16日（火）午前8:30メンバー朝食を終え、天津の街をぶらぶらと・・・・。
しかし伊丹谷、矢倉、劉、北斗は朝から昨夜の続きの打ち合わせ。
さぁ今日からコンサートツアーの本格的な幕開けである。
朝から矢倉さんと佐竹さんは中国仕様のPAで頭を悩ませていた。
午後、7時間に及ぶリハーサル、みんな疲れ果てて本番に挑む。
午前9時すぎ、僕らメンバーは次の街である石家庄へ約5時間かけてバスで移動。
都会をはずれて大草原の中をぶっとばした。そろそろみんな疲れがでてきたようだ。
午後3時石家庄のホテルに到着。石家庄の街は想像以上に大都会である。
ニューヨークのように街は活気に満ち溢れており、「どんなコンサートが待っているのだろう・・・」と感じさせられた。
今日は大変ゆっくりとした日であった。そのせいか今までの疲労がどっときた。
ちょっと疲れながらも朝、石家庄の街をぶらつく・・・。
街並みは平日というのに遊んでんのか仕事してんのかわからんおっさんたちが大勢いた。
そこらじゅうで交通事故も起こっている。
今日は石家庄でのはじめての公演日である。
朝から日本人スタッフと中国人スタッフはせっせと劇場でしこみにはいっている。
昼過ぎ、私は劇場（河北会館）入りした。ホテルからタクシーに乗って劇場に着いた私は思わず目をこすった。
ななななんと、高級感あふれる劇場の外装の中、でかでかと宣伝用の垂れ幕がかかっている。
午前6時、最高級ホテルにもかかわらず（だからかもしれないが）TELが鳴る。毎朝である。
TELをとると中国人の女性がわけのわからないことを言っている。
たぶん仕事収めの売春婦のねーちゃんだろう。
その時だけ中国が大嫌いになる．．．．
午前8:00、自分の寝言で目が覚める。今日は珍しく朝食を食べに行った。
ホテル最上階、29階のレストランで洋食モーニングである。窓から高層ビルが見えていた。
相変わらず、空は埃と煙で真っ白である。
劉さんの街、邯鄲市のたったひとりの日本人、井口 博（中国語読みでチンコウ。ちなみに彼は大変女好きである）。
思い起こせば昨年の今ごろ大阪難波の楽器屋さんでたまたま彼と僕が出会ったことからこのプロジェクトは始動したのだった。
今日は邯鄲から２～３時間バスで移動し、すんげー田舎町、臨清(りんちん・山東省)にてコンサート公演を行った。
何とも田舎町であった。こんな田舎な中国は初めてである。
まるでジャッキーチェンが道端でカンフーをしていてもおかしくない感じ。まさに中国らしい中国の町であった。
昨夜は移動バスが故障して夜中の3時にホテルに帰ってきた。
もちろん昼間で眠る。午後、邯鄲市の観光。1000年前西太后が戦いの中訪れたとされるお寺、 邯鄲古観寺にいく。
なんともすばらしいお寺であった。
そんなこんなで客がドヤドヤ入りだした。ステージが始まる前、楽屋に少年少女がどやどやとやってきた。
スタッフのファン止めがあったが、様子がすこし変なので楽屋に入れてあげた。
するとかわいそうなことにお金がないから今日の公演が見られないらしい。そりゃそうである。
一番高い席でチケット一枚120元（日本円で1800円ぐらい）もするのである。
昨日のコンサートの余韻にひたり、翌日の朝7:30に目覚める。
今日は地獄の早朝ライブ、なんと昨日のコンサートのスポンサーのひとつであるデパートの前で朝9:30から野外営業ライブである。
昨日は東台市へ南下移動。なんと寝台列車で11時間、上海方面へ南下していく。
とにかく荷物と機材が多いので移動は大変である。午後3時、私達は邯鄲市駅で列車に乗り込む。
午前4時、まだまだ朝日が昇らない時間。私達は寒さと戦いながら駅をおりる。
駅には東台市の文化局の人達が迎えに来ていた。小腹を空かしながら私達は駅でトイレに行った。
朝、私は最悪のコンディションの中、目が覚める。昨日のバスの極寒が効いている。
体の自己管理は一番気にしているが、ノドがやられている。気合を入れて私は現場へ向かった。
今日から12月、師走である・・・・。午後1時、私達は次の公演場所常州へ向かった。
バス移動5時間、長江の大橋を渡り、夜、常州へ着く。
午前11時、私達は今回のコンサート最終公演を張家港市で行うためバスで出発した。
移動時間2時間、私達はバスで仮眠をとる。午後2時ごろ目的地の張家港市に到着。
到着するや否や私達は会場入りする。