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『お久しぶりね~深土川(シンセン)ちゃん 前半』 2002-10-20

中国滞在を始めてから早くも4ケ月が経つ。
なんとも早いもんである。
中国に来てからもう一年の四分の一が過ぎたとは思えない。
このままだと一年なんかあっという間に経ってしまいそうである。

とにかく『毎日毎日一分一秒無駄にしないように。』と意識して今後の中国での 活動の準備を送ってきた。そろそろその準備を形にしていく時期である。
さて、今、伊丹谷は8月の中旬から北京から何千キロも離れた香港の隣のシンセン に滞在している。

突然あるきっかけで思いもよらぬ展開になり、シンセンに暫く滞在する事になっ た。 では『なぜいきなりシンセンに来る事になったのか?』を今から説明しよう。

事の発端は 『伊丹谷くんシンセンに行ってみないか?』という北京で知り合った新しい友 人からの一本の電話連絡 がきっかけである。
その電話は『シンセンに是非伊丹谷くんに紹介したいの仲のいい友人いる』という内容であった。
シンセンには2000年にコンサートツアーで訪れた事があり、とてもいい印象の町の内の一つであった。
機材や照明、町の環境がすごく良かったのがまだ記憶に新しい。
とにかく大変印象のいい町だったのでその話をきいた瞬間、もう僕の気持ちはシンセン に向いていた。

数日後、いったい何があるかわからないまま伊丹谷はシンセンまでの飛行機のチケットを取ってギター片手にシンセンに飛ぶ事にした。。。
ここでシンセンをほとんど御存じでない方にこの街について簡単に説明しよう。
シンセンは北京から何千キロも離れた人口約500万人の世界でも有名な国際都市である。

シンセンは深土川(英語はshen zhen)と書く。
場所は広東省。香港のすぐ隣。(それくらい知ってるわいっ!と誰かにつっこまれそうだが。。)
この町は歴史がまだ浅く、今の新しい町になってからまだ20年程しか歴史がないらしい。
(なのにすでに凄まじい発展スピードでこれだけのドデかい街というところがまず スンごい・・・。)

数十年前、中国政府が経済発展開発の為に新しい経済自由特別区として中国にいくつかの新しい街を開発した。その町のうちの一つがこのシンセンである。
経済自由特別区とはすんごくわかりやすく言うと
『昔、中国政府が中国の経済を潤すためにここと、ここと、この町は社会主義やなくてもOKヨ!その街独自でルールを決めて勝手に好きにやっとくんなはれ~。国の為に儲かる事なら貿易でも商売でも自由になんなと自由にやっとくんなはれ~!』
(ちょっと極端すぎる書き方だが。)

というなんとも社会主義国が作り出した非社会主義の特別区のことである
よって中国にある他の町にくらべ貿易、文化産業、経済などが大変自由に行える町である。
『ここほんまに中国かえ?』と思ってしまう程『自由』という言葉がぴったりの超 大都会である。
シンセンの町には超高層ビルがガンガン建ちまくっている。おもちゃの国のメルヘンチックな建築物やゴールドライタン(わ、わかるかな・・?)のようなオールゴールドの超高層ビルや三角形のピンクギラギラのビルがバンバン建っている。町のあちこちにゴチャゴチャしたにぎやかな所があり、オシャレなショップや大形ディスコ、ライブハウス、大形遊園地などの娯楽施設もワンサカある。

香港がすぐ隣ということで文化も情報もつつぬけらしく、町の雰囲気は何でもありの 渋谷のセンター街となんら変らない。あとこの町が開発され始めた時、中国中のあらゆる町から「シンセンドリーム」を夢見た 中国人が集まりこの町が作られた為、中国中のあらゆる民族がこの街で共存している。

だからシンセンで生まれ育った生粋のシンセン人というのはまだ少ないらしい。あとこの街では標準語やら広東語やら何やけったいな中国語やら英語やらetc・・。あらゆる言葉が街には氾濫し ている。
外国人も沢山進出しており、日本の企業の進出も多く、シンセンのあらゆる所でどこかで見た事のある日本企業の看板を見つける事が出来る。
まぁちゅうことでこの町は少し他の中国の街と違ったお金と遊びが大好きな新娯楽経済都市というところである。(シンセンをあまり御存じでない方>なんとなく雰囲気は解って頂いたでしょうか?)

で話は戻る。
さっそく友人が紹介して下さった「Hさん」とシンセンのホテルで待ち合わせをした。
会って詳しく話を聞くとHさんはシンセンに長く滞在するシンセンに色んなコネク
ションを持つ有力者のようであった。例のごとく彼と中国式接待の食事から始まっていつの間にかその日の内に彼と酒を交わす事になる。
話は弾み、気がついたらいきなり着いたその日にその人に紹介して頂いたホテルの劇場のステージに伊丹谷は立っていた・・・。(自分でもなんでやねん!と、突っ込みを入れたくなったが(笑))

とりあえず僕のライブが見たいという事だったので彼が用意したステージでライブする事に。中国でアホ程沢山のコンサートを経験した伊丹谷としてはいきなりその日に即席ライブをするくらいは屁のカッパである。

『でも何と言っても中国での久々のライブ。いったいどないなんねやろ・・・?』
と思いながらもライブを始めた。
とにかくサクサクとオリジナル曲と中国カバー曲を客席にガンガンぶちかました。
数曲やると歓声がドッ!!と来た。

よしウケた!

瞬時に以前の中国コンサートツアーの感覚が蘇った。
以前に比べて中国語も上達しているせいかMCもサクサク進む。
その後、想像以上にライブはいい感じで進行しライブ終了後、会場は大歓声!
想像以上に手ごたえのある感覚であった。
もっと想像以上だったのはライブ終了後のHさんからの発言であった。。。
ライブを終えるとHさんはなんやらドヤドヤどこかの偉いさんらしい?方々が集まった客
席のテーブルに僕を呼び出した。

Hさん『今日シンセンのすごく有名な音楽関係者が色々見に来ていて今日のライブを見て彼等がキミに興味を持ったんだ。
もう今すでに彼等から色んな所での出演以来が来てるんだよ!!
この街でもっと色んな人に君のライブを見てもらうべきだよ!!
しばらくシンセンでライブ活動はどうだい?今日からもう少し滞在できるかい?』

伊丹谷『は、は、はぁ?そんないきなり・・・。それに北京に戻ってやらないといけない事もあるし・・・』

Hさん『何いってるんだ!今後中国で活動する上で損はしないよ!!心配はいらん!!君はまだ何も解ってないようだな~。ここは中国の大都市シンセンだよ!!とにかく今からすぐ色々今後の準備をするからもうしばらくシンセンにいてくれ!な!。?いいだろ?なっ???!!』

伊丹谷『は、は、はぁ・・・で、でも泊まるとこも決まってないしまだ何も・・・』

Hさん『かまへんかまへん!何も心配すな!すべてこっちが按配するよ!』

伊丹谷『はぁ・・・』

もともとはちょこっとだけライブでもしてついでに香港に行ってビザを更新して北京
に帰るつもりだった。今後、中国で活動を行う前に音楽にシビアな、このシンセン
の街で腕試ししてから今後の活動を再展開していくのも悪くない・・・。
北京と全く雰囲気の違うこの町の事ももっと詳しく知りたいし・・・。
い い体験になるかも!!

伊丹谷『わかりました。やりましょう!でもそんなに短期間でホントに準備できるんですか?』

Hさん『問題ないよ!もうすでに彼等がここにいるじゃないか?せっかくのこの滞在を無駄にして君は北京に戻るのかい?とにかくオレが保証するよ!!!』

伊丹谷『は、は、はあ・・。(何を保証してくれんねん・・?)』

Hさん『おっ!!よし!そうと決まれば。ハイっ伊丹谷くんグラスを持って~!まずはみんなで乾杯や~!!』 (でででたぁ~)

皆様 『はい!!カンぺ~イイ!!』(ぐびぐび全員一気!)

伊丹谷『はぁ~な、な、なんでやねん・・・』

いやはやいつもの中国らしい展開である。
睡眠不足のこの日の夜、彼等と何回乾杯しただろうか・・・。その記憶は定かではない。
それから数日後。Hさんの話は本当であれよあれよという内にシンセンライブがブッキングされ、シンセンの町並みをゆっくり見学する暇もなくいきなり猛烈なスケジュールでシンセンのライブ活動が開始しだした。
よしっ、さぁまた始まったぞ。
後半に続く。。。

2002/10/20

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